一般社団法人 南陽青年会議所 2023年度ホームページ スローガン ~志高く そして、勢いよく~

理事長所信

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和田

一般社団法人南陽青年会議所
第57代理事長 和田 広司

南陽青年会議所は、南陽市が誕生した時から共に56年という長い年月の中で、歴史と伝統を築き上げてきました。これは多くの先輩諸兄姉が想いを紡いでこられた賜物です。その想いを受け継ぎ、そして未来へと繋いでいかなければなりません。第57代理事長という大役に責任と自覚を持ち、与えられたこの機会に感謝しながら、かけがえのない仲間とともに、2023年度の歩みを進めて参ります。

◎はじめに

2020年から言い続けている言葉があります。

『私には夢があります。多くの仲間をつくることです。

私には夢があります。その仲間と多くの運動活動を通して、

地域をより良くしていくことです。』

青年会議所での時間を通して、この言葉を学びました。しかしながら、青年会議所だけではなく、社業や地域活動においても同じことが言えるのではないでしょうか。私にとって、この夢は一生涯続く夢です。本年はこの夢をメンバーと共有したいと考えています。なぜならば、我々南陽青年会議所の使命は、今よりもこの南陽市をより良い地域へと変化をさせていくことだからです。

2012年に入会して、およそ10年の時が経ちました。入会する際に、私の父より言われた言葉がありました。それは、「入会するからには、理事長を目指しなさい」という言葉でした。しかしながら、入会して数年は、ただ参加するだけのメンバーでしたが、私自身の志を高くできたのは、多くの出向や役職を受ける機会とそこで出会えた仲間の存在でした。青年会議所の中で、私自身の数少ない自慢できることの一つに、役職を打診された際に、断ったことは一度も無いということです。間違いなく自分自身を成長させてくれるのは、まだ見ぬ経験です。そして、新たな出会いです。成長の機会はただ与えられるものではなく、主体的な姿勢を持ってメンバー自ら掴み取るものであります。自身に限界を作らず、積極的に挑戦することで生まれる経験が成長の機会となります。青年会議所メンバーとしての自覚と志を高く持ち、自身の成長に繋がる機会を逃さず、その機会こそが、地域のため、青年会議所のため、メンバーのためになることを信じて、勢いを持って一生懸命取り組んでいきましょう。

◎2024年度ブロック大会主管に向けて

「新庄大会を大成功に導く一助になろう

そして、南陽大会主管という機会を最大限に活かし

地域・組織・会員をより良くするための準備をしよう」

昨年行われた臨時総会において、2024年度山形ブロック大会の主管立候補が正式に決定しました。その場では、賛成・反対意見や質問が飛び交いました。賛成・反対のどちらの意見であってもそれぞれが考えていたことは、我々の活動エリアである南陽市のこと、南陽青年会議所のこと、そして共に活動している仲間であるメンバーのことばかりでした。発する言葉は違っても想いは同じなことに気づけたことで、あの数時間が有意義な時間になったことは言うまでもありません。正式に承認を得たあの瞬間から我々は改めて想いを一つにして、一歩一歩、歩みを進めていかなければなりません。

かつて山形ブロック協議会の会員大会として県内にある青年会議所の交流と親睦を目的として開催されてきたブロック大会は、山形ブロック協議会が主管青年会議所と連携を図りながら、山形ブロック協議会の運動を発信する最大の機会であります。2024年度に主管を予定する立場として、次代に繋がる山形ブロック大会の実現を目指して準備を進めていかなければなりません。そのために、我々が行わなければならないことは、本年開催される山形ブロック大会新庄大会を大成功に導く一助になることであります。

本年は、南陽青年会議所が一致団結して山形ブロック大会新庄大会の成功に向けてコミットしながら、2024年に開催予定の南陽大会の方向性及び主管の意義や目的を明確にする必要があります。また、我々のゴールは南陽大会の開催ではありません。真のゴールは南陽大会終了後に、この南陽市という地域が市民に愛され、その想いが持続可能な地域発展の原動力になる姿を思い描いて参りましょう。

◎会員の拡大

「会員拡大は誰が行うのでしょうか?

我々が意識変革団体であるならば、一番身近な市民である新入会員候補者の意識を変えることは出来ませんし、多くの市民の意識を変えることなどなおさら出来ないのではないでしょうか」

青年会議所運動は単年度制でありますが、会員拡大は単年度で終了されるものではなく、この先5年後、10年後も地域に必要とされる団体であり続けるには、継続的に会員拡大を推進していかなければなりません。創立50周年記念式典の際に、未来ビジョン「NEXTステージNANYO」を提言し、会員拡大の柱として会員拡大中長期計画を策定しました。南陽青年会議所の現状を鑑みると、その計画通りに進めることができておらず、ここ数年に限って言えば会員が徐々に減少していることは事実であります。会員拡大運動に対する当事者意識を高めていくことはもちろんのこと、拡大運動に取り組む方法についても新たに模索し、これまでの前例にとらわれない手法を持って進めていくことが求められます。そして、会員数の増加は、地域に対する私たちの活動・運動の影響力を高め、地域の未来への可能性を広げることに繋がり、新たな仲間は、会員に新たな刺激をもたらし、組織の活性化にも繋がります。我々が生まれ育った南陽市という「まち」の更なる発展に向けて、自信と誇りを持って会員拡大を進め、次世代で活躍できる新しい仲間を一人でも多く入会へ導いて参りましょう。

◎会員の育成

「個の力が成長することで

強い組織となり、組織が更に個の力を成長させ

それがより良い運動を展開する力になることを信じて」

会員拡大に成功したとしても、それだけで満足していては組織の成長へは繋がりません。入会した新しい仲間の育成は、40歳で卒業を迎える我々の団体において必要不可欠であります。青年会議所運動の根幹には、リーダーの育成がありますが、組織としての仕組みを経験していくことによって、自己判断ができ、その選択に合わせた行動ができるリーダーへと成長することが可能となります。また、我々は活動・運動の中で、共に歩む仲間と切磋琢磨しながら自己修練に努めています。あらゆる困難と向き合いながら、目的達成のために努力し、事を成し遂げようとする姿に、人は信頼を寄せます。一人では難しいと思える目的でも、仲間とともに取り組めば、きっとたどり着けるはずです。JCIミッションにもありますが、「より良い変化をもたらす力を青年に与えるために発展・成長の機会を提供すること」を使命としています。メンバー一人ひとりが、我々が行う活動・運動に対して前向きに、意欲的に取り組む土壌をつくり、地域社会に貢献することのできるリーダーの育成を目指して参りましょう。

◎青少年

「子どもたちが成長した時に

この時代に生まれてよかったと思ってほしい

子どもたちの笑顔が溢れる未来になってほしい」

次世代を担う子どもたちは、地域の宝であり、未来の希望でもあります。これからの担い手を育成することは、我々にとって「明るい豊かな社会」へと繋がる効果的な運動であると考えます。これからますます加速する少子高齢化や人口知能(AI)、デジタルツールを用いた教育の普及により、劇的に変わる状況が生まれつつあります。大人でさえ未来を想像することが困難な時代の中だからこそ、未来を担う子どもたち一人ひとりが自身の持つ可能性を認識する必要があります。急激に変化する時代に適応し、夢や希望を持って力強く生きていくためには、我々や地域社会全体が子どもたちを明るい未来へと導かなければなりません。

他者とのコミュニケーションや相手を思いやる心を通して人間関係を築く力、自身を信じる心を通して困難を乗り越え、成し遂げる力、そして当たり前のことですが、健康を確保することは、いつの時代であっても重要なことです。予測困難な時代だからこそ、その先の未来に希望を持ち、自らの手で未来を創れる人材の育成に努めて参りましょう。

◎あかり絵

「南陽市を好きですか?と聞かれた時、「好きです」と答えることが出来ますか?

もしそのような質問をされた時、

以前の私であれば、答えることが出来なかったと思います。

そう思えるようになったのは、 我々が住み暮らすこの南陽市という地域の未来を真剣に考えるようになったからです。」

私が南陽青年会議所の運動に初めて参加したのは、南陽青年会議所にとって一大事業であるあかり絵でした。オブザーブとしての参加でしたが、入会メンバーと同様に丸1日動きまわっていたのを覚えています。あかり絵のメインである絵巻の幻想的な光は、コンセプトである平和と癒しそのものでした。 本年であかり絵は18回目を迎えますが、ここ数年はコロナ禍もあり、新しいスタイルを取り入れて開催してきました。このような時代だからこそ改めてイベント趣向ではなく、我々の想いを伝える運動発信の機会であることを深く意識し、新しい生活様式に沿った今の時代に求められるスタイルを用いて、柔軟な発想を持って、市民からの賛同を得られるあかり絵を構築する必要があります。その中で、来場者に楽しんでもらうことはもちろんですが、我々の存在意義を周知する場として、地域活性化を担う魅力溢れるあかり絵を開催します。

◎地域との繋がり

「まちづくりは人づくり

地域づくりには『ひと』が大きく関わっています

我々もその中に含まれることを自覚しよう」

愛する故郷である南陽市が将来にわたって活力ある持続可能な地域として存在していくためには、行政や関係諸団体との連携を強めていかなければなりません。互いの価値観を認め合い、共に地域を創るという想いを高め合うことで、南陽市の魅力を深めていき、そして伝えていくことが新たな価値を生み、地域に愛着を持った市民を増やすことに繋がります。南陽市の現状の課題を理解した上で、南陽市の目指す未来像を共に考える機会が必要です。地域の魅力や積み重ねられた歴史、様々な仕組みを知り、それぞれが考える理想の地域から何が足りて何が足りないのかを把握しなければなりません。そこから相互理解を深め、人と人との関わりから生まれる新たな価値を感じてもらうことで、それぞれが想う魅力を地域の内外に広く発信することに繋げていき、明るい豊かな社会の実現を目指す機会を創ります。

◎SDGs 「当事者意識を持つことから始めよう。

そして、身の回りの小さなことから始めよう。」

2015年に国際連合に加盟する193の国と地域の全会一致により採択されたSDGs(持続可能な開発目標)は国際社会の課題解決や国際協力のために取り組まれることを意味するものではありません。我々の身近にある課題解決に向けた運動も、この世界共通の目標であるSDGsに関連させることで、目標や課題解決への道筋が明確になり、多くのパートナーと共有することが可能になります。様々なパートナーとの連携を構築するために、改めてSDGsを学ぶ機会を設け、地域課題の解決に向けたSDGsを実践することで我々の運動に対する共感を生み出します。

◎組織運営

「柔軟な対応力と新しい手法への挑戦とバランス感覚」

2020年以降、新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい、新しい生活様式が推奨され、日々の生活や働き方が大きく変化し、我々が住み暮らすまちも多くの機会が失われました。そのような状態の中でも、柔軟に対応し、我々は青年会議所の三信条である修練・奉仕・友情のもと会員の成長を促し、まちのため、ひとのためにと寄り添い、想いを一つにすることで、明るい豊かな社会の実現に向けて、行動していかなければなりません。これからを担う立場として、多様性を活かし、新しい手法も取り入れ、何事も前向きに捉えながら、青年らしく果敢に挑戦し誰もが輝ける持続可能なまちを創造していきます。

感染症による影響で、WEB会議が用いられるようになり、時代に沿った考え方として定着しています。効果的ではあるものの、空気感が伝わりにくく、また緊張感も感じづらいこともあり、組織の弱体化を招く恐れもあります。適材適所で変化に対応できる組織の在り方を都度模索し、バランス感覚を持ちながら持続可能な組織運営を行って参りましょう。 ルール遵守を推し進める上で、議案提出時の7・5・3制度は必要不可欠です。会議を円滑に進めるためにも、一人ひとりがルールを守り、時間の価値を高めた会議運営を行わなければなりません。また、理事者会議の時間短縮を進める中で、議案に対する事前意見の重要性は明らかです。自身が担当する議案以外にも目を向けることにより、個人の議案に対する考え方の変化や成長を促せるはずです。自身が成長すれば、会議自体の質も向上していきます。円滑な会議にするためにも、一人ひとりが意識して参りましょう。

◎広報

「伝え方で大きく変わる

伝える工夫を意識しよう」

近年、スマートフォンやパソコンを利用した情報発信や情報収集が当たり前の時代となっています。インターネットの世界では多くの情報が溢れていることで、情報発信については一方的な発信で終わり、効果を発揮できない場合もあります。

そのために「伝える」ではなく、「伝わる」ように工夫することが求められます。我々が行う活動・運動は、幅広い年代を対象にしており、事業が持つ目的によって変化する対象者に対して、狙いを定めた情報発信を行うことは目的の達成や運動の輪を広げることへも繋がります。発信を容易に行うことができる環境になったからこそ、伝える情報に意味を持たせ、単なる広報ではなく、運動の波及の効果を高める必要があります。

また、行政や関係諸団体から発信される情報収集や市民の意見を取り入れる仕組みも作らなければなりません。これまでに築き上げてきた行政や関係諸団体、そして市民の皆様との良好な関係を今後も大切にして参りましょう。

◎適正な財務活動

「メンバーが減少傾向にある今だからこそ、財源管理を見直そう」

我々の活動・運動の土台として、組織の健全性と公益性を維持するための適正な財務活動による支えが存在しています。メンバーの皆様からお預かりする大切な財産を有効的に活用することが常に求められている中で、次世代を担う青年団体として、事業面と財政面における健全性と公益性を保ちつつ、公益法人会計基準に基づいた適正な会計処理と各種運動を円滑に展開できる財政運営を行う必要があります。また、会員の減少により、例年通りの事業費を各委員会に預けることが難しい状況であります。そのことも踏まえ、内部で適正に財政運営を行うことが、市民の皆様からの理解と信頼に結び付きます。より高いレベルで財務運営を実行できる団体であり続けるために、厳しさを持って取り組んで参りましょう。

◎むすびに

壮士凌雲。私が好きな言葉です。積極的に高みを目指すこころざしのことを意味します。 その意味の中に「こころざし」という言葉があります。 では「志」とは何か。 1:心に決めて目指していること。また、何になろう、何をしようと心に決めること 2:相手を思いやる気持ち。人に対する厚意。 という意味があります。 我々が地域のため、何かのために行動を起こしていくには、志が高くなければ難しいです。自分本位ではなく、誰かのためにという思いがなければ、我々の運動を通して、明るい豊かな社会は実現することは難しいです。しかしながら、自身を高みへと導く気持ちさえあれば、不可能なことはないと私は考えます。最後は気持ちが大事です。その気持ちこそが「志」ではないでしょうか。メンバー一人ひとりが決意と覚悟を持って、青年らしく前のめりに勢いよく、進んで参りましょう。

◎スローガン

2023年度南陽青年会議所スローガン

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