一般社団法人 南陽青年会議所 2022年度ホームページ スローガン ~百万一心~

理事長所信

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和田

一般社団法人南陽青年会議所
第57代理事長 和田 広司

この度、一般社団法人南陽青年会議所 第56代理事長の職責をお預かりするにあたり、これまで感じ得たことのない心の躍動とともにこの御職の重さに心が震える思いでおります。まずは、日頃より我々の運動に対しご理解とご協力を賜っております行政および関係各所団体の皆様、そして日頃より我々の運動にご賛同いただいております地域の皆様に厚く御礼を申し上げます。さらに、創始より明るい豊かな社会の実現に向けて、南陽青年会議所の運動を紡いでこられた敬愛してやまない先輩諸兄の皆様に心から感謝を申し上げます。

【はじめに】

人の“心”がまちを創る
歴史を振り返れば、日本は大きな国難のたびに、日本本来の基軸となるものは決して変えることなく、大切な伝統を受け継ぎ、果敢なる挑戦と進化を繰り返してきました。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、世界規模で、社会経済や政治的な危機が起こり、私たちの生活も大きな影響を受け続けています。我々が住み暮らすこのまちにおいても、感染症による人体への直接的なダメージだけではなく、2次3次的な影響も大きく、社会活動や経済活動のみならず有形無形の文化などへの影響も計り知れません。南陽青年会議所においても例外はなく、組織運営や運動にも大きな影響を受け、今もなお様々な難題を抱えております。この様なウィズコロナ時代に、南陽青年会議所が持続可能な組織として存続していくために、このまちで何が出来るのかを真剣に考え、本気で行動し、より良い方向へ地域社会を変革することがJAYCEEとしての使命です。それがどんなに険しい道のりであっても、愛するまちの明るい豊かな社会の実現のため、メンバー1人ひとりが開拓者精神を持ち、同志とともに歩んでまいりましょう。その結果、メンバー1人ひとりが地域を牽引するリーダーとなり、地域から信頼される存在になれるよう、私自身、地域を牽引するリーダーの中のリーダーであるという責任を自覚し、一年間率先垂範することをお約束致します。

【未来に価値を創り出すSDGs】

誰かに与えられる問題と解答に価値はない。
大切なことは、自分で問題をつくり、自身で答えを導き出すこと。
それによって、人は一歩前に踏み出すことができる。

2015年9月、持続可能な世界を実現するために 国連で採択されたSDGs。自治体、経済界のみならず教育の現場でも取り上げられるなど、SDGsに対する取り組みがひとつのトレンドとなっており、その取り組みをどのように継続し発展させていくのかがまちづくりにおいても重要となります。まち・ひと・しごとのあらゆる分野において、青年会議所の運動を通して知識を深め、あらゆる課題に向き合うことが、持続可能な社会を想い描き具現化するために有効であり、地域の魅力をより一層向上させることにつながります。それには、自らが解決すべき課題を見出し、運動を創造していく力が求められます。どの地域にもSDGsを活用するチャンスがあります。新たな価値を創り出す挑戦とそれを形にする力と叡智を結集し、戦略的にSDGsを活用することで、持続可能な未来を創造していかなければならないと考えます。

【未来を切り開く未来ビジョン】

南陽青年会議所が50周年の節目に提言をした未来ビジョン「NEXTステージ Nanyo」ですが、この先の60周年に向けて実現させるための指針として活用していく必要があります。まずは、「まちづくりビジョン」「ひとづくりビジョン」「助け合いビジョン」「防災ビジョン」を根幹として、基本行動指針である[鉄の結束][共感できる同志の発掘][地域社会へとつなぐ]は、先輩諸兄が長年にわたり想いを継承してきた賜物です。そして、もう一つの柱でもある運動指針は、[活力こそが変革をもたらす][おらだの郷土のたからもの][結城豊太郎の精神][体験に勝るもの無し][誰もが活躍できる社会へ][対岸の火事では済まない世界の問題][災いを防ぐカギ][連携は最大の力なり]の8個の指針によって構成されています。我々とともに市民もまちの魅力を知り、地域コミュニティの強化を図ることが、まちの活性化を考えるにあたり重要となります。未来ビジョン「NEXTステージ Nanyo」を運動の指針として、行政機関と連携を図り、2026年の60周年に向け未来を切り開いてまいりましょう。

【まちを彩るあかり絵の力】

子どもたちの想いにあかりを灯し、南陽市の夏の夜を幻想的に彩るあかり絵は、本年で17回目を迎えます。毎年1つのテーマに沿って様々なファンクションを行ないながら進化を遂げてきたあかり絵ですが、“まち”と一体となり、“ひと”に意図した想いを伝えられているのでしょうか。あかり絵が青年会議所の事業と捉えるなら、運動を意識して構築をしていかなければなりません。これまでも様々な団体と協働してまいりましたが、市民の共感を得るために、未来にあるべき姿を考える時期を迎えました。あかり絵を市民や地縁団体が主体性をもって行なうまち全体の一大事業に進化を遂げるために、各委員会でそれぞれの職務に特化したファンクションに取り組みます。そこで、それぞれのファンクションを全体的に取り纏め、連携調整するのが「あかり絵協働会議」です。メンバー全員の力を結集し、地縁団体や産官学と協働してまち全体が一丸となり、新たなあかり絵を創り出していきましょう。そして、各ファンクション毎の見直し・検証を図り、次年度に向けて未来へのバトンを受け渡します。それこそが、南陽青年会議所が行う一大事業としての意義が生まれるのだと確信しております。

【共に創るまちへの想い】

南陽市には誇るべき歴史や文化、そして残すべき自然や伝統があります。このまちの魅力を発信するために、南陽青年会議所を含め多くの団体や教育機関が存在し、産官学が様々なまちづくりを行なっています。しかし、人口減少・少子高齢化の影響により地縁団体などの地域コミュニティは減少傾向にあり、それに加え、人々の生活環境の多様化により人と人とのつながりや相互扶助の精神が希薄化しつつあります。そして、この現象は、防災・防犯・福祉・環境などの地域課題に取り組む地域力の低下を招きます。地域を構成する大きな要素は“ひと”です。同じまちで共に生きるという点で、地域に関わる人の課題は共通しているはずです。この課題に対応していくためにも、互いの価値観の違いを認め合い、共に地域を創るという想いを高め合うことで、地域住民や産官学も協働した、まち全体でのまちづくりが可能となり、安心や充実を得られる明るい豊かなまちへとつながると考えます。

【共に学び、守る青少年の未来】

青少年は当然ながら大人の影響を受けて成長していきます。大人が他者への思いやりがない姿を見せてしまえば、社会の在り方に残念な思いをもつでしょう。大人に個性を尊重してもらえなければ、将来に夢を描くことはむずかしいでしょう。家庭・地域・学校においてのコミュニケーションが青少年にとって学びの場であり、私たちも共に学んでいかなければなりません。青少年の可能性は、私たちが思うよりも大きいものです。その可能性こそがまちの未来への希望であり、私たちが守るべきものです。社会の変化が目まぐるしい近年だからこそ、私たち大人が手本となる背中を見せることができているのか、正しく接することができているのかを再確認する必要があるのではないでしょうか。時代と共に変わる常識の中で、青少年の可能性を最大限に広げるために、大人も子どもと共に成長する必要があります。共に学び、共に歩み、互いにサポートしていくことで、青少年が未来に希望を持ち、前向きに生きる活力を持てるまちの実現へつながると信じております。

【組織と会員の好循環】

組織において“ひと”が力であり、その活力が組織の強さの柱となります。メンバーが能力を最大限に発揮して運動に取り組むことが、組織力を向上させます。そのためには青年会議所が、メンバーにとって魅力的なフィールドであり、学びの場であるべきです。青年会議所では単年度制の中、様々な役割において能力を発揮することが求められます。その役割を通して得る経験は、自身の視野を広げ、青年経済人としての資質を高める絶好の機会となります。しかし、これらの役割にどれだけの熱を注ぐかで、得られる学びの量や質は変わります。入会動機、職業、出身地や居住地も様々で多様化しているからこそ、互いの価値観を尊重し高め合うことがより重要になります。互いを認め合うことは同志に新たな刺激を与え、思いやりの心をもって支え合うことで絆をより深めることができます。同志と創り上げた運動に熱をもって取り組み、最大限の学びを得ることが組織とメンバー、双方が向上する好循環を生み出すと確信します。青年会議所はひとづくりの団体であり、得た経験を自身の仕事や家庭に活かし、地域や社会に貢献することのできる人材を育成することも大切な役割です。地域に頼られる人材を輩出する価値ある団体であり続けるためにも、組織の原動力である会員活性に注力をしてまいります。

【未来へつなぐバトン】

南陽青年会議所は志高いメンバーの運動によって、常に地域に意識変革を生み出し、地域に貢献してきた歴史があります。この歴史を受け継いだ私たちは、持続可能な組織を目指し未来へのバトンをつなぐために、拡大運動をおこなう必要があります。現在は多くの団体が存在し「JCしかない時代」が終わりを迎えた中で、選ばれる団体となるために私たちが伝えるべきことは何か。それは、「JCでしか得られないモノ」は確かにあるということです。先輩諸兄が奉仕・修練・友情のJC三信条をもとに活動されてきた歴史や、実績によって高められた信用のもと、私たち個人では経験できないスケールメリットのある事業に取り組むことができます。これまでの歴史において洗練された課題解決へ向けたノウハウを学ぶことや、歴史ある組織の絆を感じることもできます。そして何より素晴らしい“ひと”との出会いがその価値です。明るい豊かな社会の実現という共通目的のもと、メンバーが切磋琢磨し、事業を創り上げることによって得られる学びや仲間との絆は、「JCでしか得られないモノ」です。青年会議所は最高のひとづくり団体であり、魅力ある学びの場であると熱意をもって伝え、志を同じくする仲間を集い、未来へのバトンをつないでまいります。

【柔軟に、そして進化する組織へ】

南陽青年会議所は、長い年月をかけ確立されてきた力強い組織運営のもとに成り立っています。財政面も同じく言えることです。青年会議所は、ボランティア団体でも利益を求める団体でもありません。運営は組織のパフォーマンスを最大限に引き出すために、会員を支え、運動を支え、組織の基盤を築き、指針を示すことが重要となります。まずは、理事会や総会はその先の運動の指針を示すために必要不可欠な意思決定の場であり、建設的な議論の場であるべきです。時間は有限です。議論の質を高め、そして多様な生活環境下においても順応できるルールを構築し、メンバー誰一人も置き去りにしない組織体制を構築することが必要となります。そして、独立自尊の団体だからこそ、一般社団法人格として公益法人会計基準に基づいた適正な会計処理により、事業等の健全性
と公益性を保ちつつ費用対効果を意識した財政管理を行っていかなければなりません。事務局・総務局・財政局の運営側が結集した力により時代に即した組織運営を行なうことで、必ず新たな南陽青年会議所のブランド価値が生まれ、我々にとって新たな武器となります。歴史が紡いできた信頼と伝統を崩さぬように、温故知新の精神で南陽青年会議所をより強い組織へと革新するため、さらに、まちの発展の一役を担うことができる組織へと進化をしてまいります。

【共感の輪を幾重にも描く情報発信】

私たちを取り巻く環境は近年大きく変化をしています。スマートフォンの普及率は89%を超え、SNSや動画サイト等の新たなツールによる情報発信や情報収集が当たり前となっています。多くの情報が溢れるなか、情報発信は一方通行に発信するだけでは埋もれてしまい、その効果を発揮しません。共感を生む発信を行うことができれば、運動の輪をより広げることにつながります。私たちが何を想い、まちに何をもたらしたいのか、それが伝わるように相手をイメージした情報発信をする工夫が必要です。ツールとしての機能が優れ、発信を容易におこなうことができる環境になったからこそ、伝える情報に意味を持たすことが重要となります。情報発信は単なる広報ではなく、運動の波及効果を高めるものであることが理想です。共感を生む発信をすることで時流を捉え、共
感から参画へとつなげ、参画がさらなる共感を生みだすことで運動の輪が広がり、南陽青年会議所のブランディングにもつながると確信します。

【むすびに】

「日日是好日」
今この瞬間を精一杯生きる。
この積み重ねが一日となれば、それは素晴らしい一日となる。
どんな毎日でもその日は二度と訪れない日。
つらい日も苦しい日も、その日その日を悔いなく生きていく。
この言葉は、私の人生の指針です。

私はこのまちに出会わなければ、青年会議所ともメンバーとも出会うことはありませんでした。青年会議所の運動を通して経験した、困難に挑む勇気、仲間に支えられ困難を乗り越えたときの喜び、仲間の価値観から得た新たな感性、自分の限界を越えさせてくれる仲間との絆、その全てが私をここまで押し上げてくれました。これらは先輩諸兄が尽力してきた歴史が生み出した南陽青年会議所の力強い組織としての伝統の賜物でもあります。その歴史、まちへの熱い想いをバトンに託し、しっかりと未来へとつなげていくことが私たちの使命です。南陽青年会議所やメンバーが地域に求められる存在であり続け、地域の課題を解決するために、真摯にまちと向き合い、懸命に知恵を絞り、運動を行ない、熱い想いをもって発信していく必要があります。想いがない運動も熱がない言葉も人の心を動かすことはできません。私たちは人の心を動かす意識変革の団体です。今まで共に歩んできた行政や関係各所団体の皆様、そしてご賛同いただいている市民の皆様への感謝の気持ちを胸に明るい豊かな社会の実現に向け、誠心誠意努めてまいりましょう。

≪2022年度スローガン≫

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この言葉は、戦国時代の武将 毛利元就氏の言葉です。
一日、一つの力、一つの心と読みます。
「日を同じうにし、力を同じうにし、心を同じうにすることで何事も成し得ることが出来る」
みんなで力を出し合えば出来ないことはない。
1人の力がみんなの力になる。
みんなの力が 1 人の力になる。
これが、青年会議所に与えられた特権です。
メンバー全員で新たな時代を突き進もう。
誰かに与えられたものではない、私たちのための幸せな未来に向けて、
開拓者精神を持って。
同志とともに。

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